Book Introduction

しなやかな心とキャリアの育み方
人生に Sense of Wonder を

このたび、代表 中条薫が、初の著書となる「しなやかな心とキャリアの育み方　-人生に Sense of Wonderを-」をクロスメディア・パブリッシングから出版しました。

リモートワークが急速に増え、ワークとライフの境界線が薄れつつあります。
働き方が大きく変わり、自分が幸せだと感じることの大切さが増しています。
このような変化の中で、自分らしく幸せに生きるためには、何が重要になるのでしょうか？

その鍵をにぎるのは、

自分はどうありたいのかを考え、自分の軸で人生をデザインすること。そして、ワークとライフの相互作用によって人生全体の充実を図るワーク・ライフ・インテグレーションを取り入れて「しなやかに生きる」ための力を身につけることではないでしょうか。

この本では、仕事も家庭も自分も自分らしく大切にしたいと願う人に向けて、自分らしいインテグレーションを実践していくため考え方と行動のヒントを紹介しています。シリコンバレーでワーク・ライフ・インテグレーションに触れ、富士通での様々な経験を通じて辿り着いた「しなやかに生きる」ための、しなやかな心とキャリアの育み方をお伝えしています。

また、この本は、DE＆I（ダイバーシティ・エクイティ＆インクルージョン）に携わっている方々への応援メッセージとして、そして、女性のみなさんがしなやかに活躍されることを願って書きました。

本書が、ひとりでも多くの方々が仕事も家庭も自分も大切にする幸せな人生を創っていくことのお役にたてれば、この上なく嬉しく思います。

書籍は、Amazonなどでお買い求めいただけます。

ここに、各章のキーメッセージとそこに込めた想いをご紹介します。

第１章　これからの時代を自分らしく生きるために

この章では、しなやかな心とキャリアとは何なのかという考え方について説明しています。
多様性を受け入れる柔軟性と、受け身ではなく自分主体で人生を歩むたくましさとの、柔と剛をともに備えているのが、しなやかな心ではないでしょうか。
ここでは、植物の知恵である「しなやかな賢さと、したたかさ」に喩えてその本質をお伝えします。

そして、しなやかな心とキャリアを育むうえで大切な５つのことは、「考え方」「好奇心」「意識」「無意識」「美意識」だと考えています。
それぞれについて、ポイントとなる観点に触れていきます。

第２章　いくつもの「わたし」がくれたもの

この章では、わたし自身の仕事と子育ての経験から得たワーク・ライフ・インテグレーションに向けたヒントをお伝えしています。

人は誰しも、いくつもの自分を持っています。自分の中にいくつもの「わたし」を持つことが、自己の多様性を高め、人生のしなやかさを高めることに繋がります。でも、全てのわたし・役割で100点を目指すことは必要でしょうか？わたしは、そうは思いません。

なぜなら、わたしたちは、いくつもの役割の相互作用で100点以上の人生を創っていくのですから！

第３章　シリコンバレーで学んだ「わたしを表現する方法」

この章では、シリコンバレー駐在で得たインテグレーションに役立つ考え方や事例に加え、ポジティブに自分をアピールすることの重要性を提示しています。

人生で起こる様々な出来事は、それをポジティブに受け止めるだけで、自分にとって全く異なった意味を持ち始めます。それを言葉にして声にだしてアピールすること。それが、しなやかなキャリアを築いていく最も実効性のある方法だと私は思います。

シリコンバレーで学び、その後の人生で実践してきた考え方や行動のヒントをお伝えしています。

第４章　富士通で得た「ともかくやってみよう」の精神

この章では、女性幹部としての視点で企業のなかでしなやかに活躍するための考え方や取り組みをお話しています。

「ともかくやってみよう」「夢をかたちに」は、いずれも富士通のDNA。これらを始めとして、富士通で仕事を通じて出会った多くの方々や数々の経験から得た、ビジネスを通じて自分や組織を成長させていく考え方、そして、社会で女性がしなやかにキャリアを育んでいくためのマインドセットをお伝えしています。

第５章　人生に Sense of Wonder を　「しなやかな心とキャリア」を育む習慣

この章では、しなやかな人生の土台となるSense of Wonderと自然から学ぶ感性の大切さをお伝えしています。

セカンドステージを過ごすために三浦半島に移住した私が経験したのは、三浦半島の豊かな自然が私の五感を研ぎ澄まし、仕事の質をも向上させてくれたことなのです。デジタル化が進むこれからの時代に、わたしたちが大切にすべき「自然を感じる感性」「好奇心」「美意識」についてお話しています。